まりぽの楽描帳

『意識×出会い×行動』で人はいくらでも変わり、成長できる。『幸せの形』は人それぞれ。日々の海外生活(今はベトナム・ハノイ)を好き気ままにアップ。

2011年夏キャンプ報告書

8月に無事ドンレン村・クイホア療養所ワークキャンプを終えました。

クイホアの報告書はこちらからご覧いただけます。

今回はどちらも色々課題が残るキャンプになった。

ドンレンキャンプは日本人1人、中国人3人、ベトナム人5人の合計9人。

クイホアは日本人4人とベトナム人4人の合計8人。その他、村に住む高校生もワークを手伝ってくれた。

ドンレン

トイレ・シャワーの工事、水道管の設置等は無事終わらせることができた。一方ワークとは別に、村人のお家を訪問して交流する「ホームビジット」が上手く行かなかったという。ワークが予定より早く終わったから帰ろうと、ベトナム人キャンパーが言い出して日中キャンパーと意見が分かれたという。他にキャンパーの携帯がなくなる事態も。

結局色々あり、皆で数日早めて村を後にした。その結果、ベトナム人キャンパーはブルードリームズが別の療養所で実施する日帰り調査に参加。一方日本人と中国人キャンパーはハノイに残って観光した。

ワークが予定よりも早く終わった理由の一つは、一人のベトナム人キャンパーが毎日ひたすら作業をやり続けたからとのこと。彼は初めてのバサオキャンプから毎回参加し、今回で3回目。社会人なのに長期休暇がとれる謎は未だ謎。英語が全く話せない彼と、ベトナム語が全く話せない私には、まだまだ分かり合えないことが多い。

初キャンプに参加した理由を聞いた時、彼は友達に誘われたからと言っていた。また今回も友達に頼まれて来てくれたようだった。ワークに長けているから。

そんな彼は初キャンプの時からあまり村人と接する姿は見受けられない。興味がないのかなと思った。2月のキャンプでも、ホームビジットに誘うも結局行方不明。

とはいえ、強制するものではない。また、ワークに関しては誰よりも働き、活躍し、貢献している。器用で何でもでき、ワークはプロと一緒になりさっさと作業を進めてしまう。料理も上手で壊れたバケツや電気コードもササッと使えるようにしてしまう。ひょいひょい木によじ登り、果物を収穫するのも楽勝。

一方で中国人キャンパーにとっては、外国でのワークキャンプは今回が初。フィードバックをもらった。

一つは、村人が凄く優しく、交流が嬉しかったということ。外国人でベトナム語がわからないと言っているのに、ニコニコ笑顔でキャンパーの手を握り、ベトナム語で話しかけてくれる村人の存在が嬉しかったという。

もう一つは、やっぱりベトナム人キャンパーとの違いに対する不満。上記のワークだけやるキャンパー以外にも、殆ど働かないのに疲れたと愚痴をこぼす学生、料理だけしていた(させられていた)ベトナム人で唯一の女子学生、大学の単位取得の為だけに参加したという学生など、活動に対する関わり方・意識が中国と異なり残念との声。

こんな状況にならないようにと、中国のワークキャンプを運営するJIAの原田燎太郎さんに以前助言されていたことを思い出した。焦らず、急がずと。

今回2つのキャンプを同時開催すると決めた自分の失敗だった。そのことで、前回のキャンプを経験したベトナム人は今回北部ではなく中部へ行き、新しいベトナム人と日本人キャンパー一人が北部に残る形になった。

今回参加者を集めてくれたブルードリームズとも課題は共有。今後キャンプ前に面談をするなどし、活動の意図を理解・賛同してくれた学生に参加してもらうことに。

ホームビジットに関しては、村人の殆どが一人暮らしをしている中国の状況と、家族と住んでいるケースも多いベトナムの状況とでは、その活動に対するキャンパーの意義もモチベーションも変わってくるかもしれない。また、ベトナムでは目に見える成果でワークをより好む傾向もあるのかもしれない。

そもそもじゃあホームビジットの形式は、今のやり方にこだわる必要はあるのか?

それを一から考えつつ、ベトナムに合った活動にしていくことが大切だと思った。