まりぽの楽描帳

『意識×出会い×行動』で人はいくらでも変わり、成長できる。『幸せの形』は人それぞれ。日々の海外生活(今はベトナム・ハノイ)を好き気ままにアップ。

ドンレン村下見

10日から12日まで、ドンレン村へ行って来た。
今大学は試験期間中らしく、都合がつけられたフェンとナムという学生2人が同行してくれた。

訪問の目的:
1. 来年のテト正月に行うミニキャンプの準備
2. フェンとナムとドンレン村の村人の交流

過去2回のキャンプでは、1人暮らしの村人(以前は6人いたが、現在は別の療養所に移り住んだ村人がいて4人に)を中心にワークを行った。

以下は今回村長さんや村人とやり取りした内容のメモ。

1. 村長へ次回のミニキャンプの提案

a. 村長:ハオさん(男性)、30代後半、奥さんと子供3人、奥さんのお母さんが回復者で結婚した際に他の村からドンレン村へ移り住んだ、トラックの運転手

b. ミニキャンプの提案→了承

日程:2012年1月28日~2月3日

c. 活動内容:Bánh chưng作り(ベトナムのテト正月で必ず食べる食べ物)、ホームビジット、村人の部屋の片付け、交流パーティー

2. 村人へ挨拶、ミニキャンプの連絡・提案、ブルードリームの雑誌の配布(笹川記念保健協力財団の支援を受け発行している障がい者向けの雑誌)
a. ミニキャンプの際に必要な材料調達の確認
- Bánh chưng作りに必要なまき、かま、食材→全て調達可能
b. 部屋の片付け
- 1人暮らしをする村人の部屋の片付けの手伝い→村人了承

3. 今夏のワークプロジェクトについて確認
a. 水道管の設置:
1人暮らしの村人の各キッチンに水道を引いた。このことにより、家の外にある貯水タンクからバケツで水を運んで来なくて済むようになった。村人はとても便利だと喜んでくれていた。今のところ問題もないという。
b. トイレ・シャワー室
時折ドンレン村に来る神父さんの支援で、夏キャンプ前に新しいトイレ・シャワー室が途中まで作られた(資金が足りなくなり、途中でストップしていた)。夏キャンプではドアなどを設置し、これを完成させた。前回の下見では村人が「怖い」という理由で使っていなかったが、今回は「電気を変えて明るくなったから怖くない」ということで、使っている様子。

4. 今後可能性のあるワークプロジェクト
a. 道路の幅を広げる
ドンレン村を繋ぐ一本道がある。地元警察とのやり取りなどを担うクィーさん(村人(回復者)の家族)によると、幅1.5m×長300mあるという。ハオさん、クィーさん、それに村人数名が道路の幅を広げて欲しいという。その理由は、村人の多くが今の時期生産しているsắn(キャッサバ芋?)をトラックで運ぶ際に不便だから。幅1.5mは中途半端で、トラックの片方の車輪が道路の上を、もう片方が土の上を通らなくてはならず、車体が傾いてしまう。1.5m×300mの道路を作る時は2,500ドルかかったという。

b. 水の質
村にはいくつもの貯水タンクがある。山からの水が各家庭にひかれている。が、この水は時に黄色く、時に緑色と衛生状況が気になる。キャンパーも当然キャンプ中はこの水で食事をとり、手を洗い、シャワーに入っているので、その濁り具合は把握している。

5. その他
a. 生活費のカット
村人によると、月々の生活費(省の社会福祉局から)の支給額が削減された。クィーさんに聞いたところ、家族と生活をする村人はそのまま18万ドン(約690円)、1人暮らしをする村人は36万ドン(約1,385円)から32万ドン(約1,230円)になったという。どこも物価が上がっているのに対し、今年はsắn(キャッサバ芋?)の価格が下がってしまい、そのことも村人の悩みの種になっている。(5,500VND(約21円)/1kgが4,500VND(17円)/1kgに)

b. 暖かい洋服
1人暮らしの村人が、暖かい洋服が欲しいとのこと。集めよう。

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村人からニーズを聞くと、何が本当に大事なのか、優先順位は何か、自分たちの判断が正しいのか、考えさせられる。時々、自分は何様のつもりでこんな考え方になるのだろうと、嫌気がさすこともある…。それでも資金を日本側からもらって自分たちで活動している以上、その使い道は現地の人と話した上で、ちゃんと自分たちで判断しないといけない。無駄に使うことはできない。

正直、道路の舗装は本当に重要度が高いのかなと、キャンパー皆が疑問を抱いてる。

水は専門的なことなので、もっと調べないといけない。