まりぽの楽描帳

『意識×出会い×行動』で人はいくらでも変わり、成長できる。『幸せの形』は人それぞれ。日々の海外生活(今はベトナム・ハノイ)を好き気ままにアップ。

間違ってる?

この夏、ワークキャンプはやらない。
ブルードリーム、前キャンパー、
前回のキャンプに参加できなかった学生、
そして中国の学生までもが、
今夏はキャンプをやらないのかと聞いてきた。

やりたい人がいるなら、やろう。
村人との交流を通じてハンセン病を知ってもらうために。
そして何よりも、村人にとって、
多少なりとも、意味のある活動を模索できるなら。
ということで、2月は実施することになった。

ただ今回は、個人的な判断でわがままだけれど、
まず下見調査が必要であることを理解してもらい、
またブルードリームには、
もっと療養所とのコネクション作りに励んでもらわないと、
活動も何もない、ということを共通認識として持ちたい。
そして何よりも、「やりたい」という声はあれど、
主体的に動く人はいつも同じ。
今回もそうなりかねないと思い、
気が進まなかった。

そんなこんなで、特に活動がないため、
今は何もしていない状態が続いている。

締め切りが今月末のLeprosy and Human Dignityは、
ワークキャンプとは違うハンセン病へのアプローチになる。
ワークキャンプだけでなく、
もっと様々な手法で活動していく方が、
今後できることも増えていく気がする。
ネットワークも広がっていく。
最近ようやくそう思うようになった。
なので、キャンパーの中に、
LHDに興味を持ってくれる学生がいたらいいなと思い、
前回話し合ったアイディアをキャンパーと共有し、
その後のミーティングに備えた。

この行動に対し、ブルードリームの1人から、
アイディアは人に話さない方がいいとの助言をもらった。
通訳によると、ベトナムではアイディアは財産で、
人からお金で買うこともあると。
アイディアを提供してしまうことは、
お金が逃げていくこと…といった短い説明だった。
通訳が入っているので、恐らくニュアンスは、
もう少し柔らかいかと想像する。

この、アイディアが財産という考えは、
ベトナムに限ったことでもないような気がした。
会社が新しいアイディアを外へもらすことは、
決してしないだろうと思う。

でも、今回の場合はビジネスでもなければ、
競争でもない。お金が目的ではない。
目的は、ハンセン病をより多くの人に知ってもらうこと。
そしてネットワークを広げること。
最も重要視したいのは、どんな活動であれ、
当事者ありきで、当事者にとってプラスになること。

前回、ミーティングに出席できなかった学生から、
話し合いの内容を教えて欲しいと言われた。
加えて、学生は全般的に、面白いと思わないと来ない。
とりあえず、少しでも興味をもって来てもらうことが肝心。
これらの理由で、アイディアを発信した。

ベトナムには、ハンセン病に関連した活動を行う団体はそうない。
物資・資金提供を時々行う人・団体は沢山あるけれど、
オランダ救らい協会やブルードリームのように、
継続的に活動を実施している団体は多くない。
知っている団体は、ほとんどが海外のNGO
もし万が一アイディアが横取りされ、
それがLHDに申請されたとしたら、
個人的には嬉しくさえ思ってしまう。
他にもハンセン病に関心を持ってくれる人が増えるから。

とはいえ、ブルードリームは今、
LHDに限らず、プロジェクト獲得に必死。
ブルードリームの人が言ったことには、
個人的には同意しかねるけれど、
相手と自分の立場の違いによって生じた、
考え方の違いなのかなと思った。
(ブルードリームの全員が、
同じように考えているようでもないけれど)
もっと、相手の立場を尊重することも、
学ばなきゃいけないなと思った(自分が)。