まりぽの楽描帳

『意識×出会い×行動』で人はいくらでも変わり、成長できる。『幸せの形』は人それぞれ。日々の海外生活(今はベトナム・ハノイ)を好き気ままにアップ。

お金

「ボランティア」って何だろう。
非営利団体」って何だろう。
二つの違いって何?
今更ながら、ふと考える。

ワークキャンプをやっている人のなかには、
「ボランティア」という言葉を好まない人もいる。
私もなんとなく嫌だった。
なぜかと聞かれても、うまく説明できない。
でもここでは、あえてこの言葉を使いたい。
他の表現方法が思い浮かばないから。

「ボランティアは、人のために自分を犠牲にしてでも奉仕すること。」
昔はそんなふうに思っていた。
なぜかはわからない。単なる一方的で勝手なイメージ。
だから高校生の頃は「何で人のために時間や労力を遣って、
更にそのために身銭まできるのだろうか」と、
理解できない自分がいた。

いつ、どこで、なにがどう変化したのかわからないけれど、
ワークキャンプに出会ってからは、時間も労力もお金も、
自分で持ち寄るのが当たり前になった。
いつの間にか、活動にかかる資金(自分自身にかかる費用)は、
自分で払うのが当たり前だと、そう思うようになっていた。
キャンプに参加するのが趣味みたいなものだからかな。
自分が好きでやってるからかな。
自分のためにやっているという部分が大きいからかな。

学生時代に参加した中国キャンプでは、
中国人も日本人キャンパーも、
自分の費用は自分で賄うのが当然になっていた。
でもベトナムはそうではない。

学生はそもそもお金がない上に、
都会に出てきた学生はぎりぎりの生活を送っているため、
親からお金をもらうことなどできないという。
更にバイトの時給はあまりに割りに合わず、
大した収入にならないという。

そして、そもそもボランティアは、
「時間と労力で奉仕するものであり、
身銭をきるという概念はあまりない」と。
色々な人からそう説明を受けた。

初めてベトナムでキャンプを行った時、
ベトナム人キャンパーのキャンプ費は、
食費を含めブルードリームが支援したという。

ブルードリームが時々1日、2日のイベントに参加すると、
大抵お昼ごはんをただで食べることができる。
沢山人が来てやることがない時などは、
ただ座り友だち同士で話をし、ご飯を食べて帰る。
そんな人も見受けられる。
既に学校を卒業し、仕事をしている人も少なくない。
これは、皆が楽しむ1つの交流の場であるということで、
それはそれで良いという捉え方もできるかもしれない。
そもそも大した問題ではないのかな、と思ったりもする。
でも一方で、むしろたった一食だったら自分で払えばいいのに、
と心の中で思う自分がいるのも事実。
ケチくさいのかな。
でもこういうところから習慣を変えていければ…。
こういった費用は、結局誰かがどこかで立て替えてくれている。
各自で負担すれば、小さな額なのに。

このイベントに関しては小さな例だけれど、
キャンプをしようがしまいが、人は食事をする。
ボランティアに参加しようがしまいが、ご飯は食べる。
その食費を払わないという考え方には、少しギャップを感じた。
参加することで、自分だって何かしら得ているのだし。
(※ブルードリームの活動内容によっては、
ご飯代や宿泊代は自分たちで払っていることもあります。
人数が多いと負担しきれないので。)

自分の費用は自分で賄うというワークキャンプだと、
このお金の問題でキャンパー集めが難しい。
ましてやキャンプとなると、1日、2日のイベントとは額が違う。
そうよく指摘されることがある。
でもこれは譲れない点。
必要であれば、皆で協力してファンドレイジングをすればいい。

お金にまつわってもう1つ。
「もらえるところからは、がっぽりお金をもらっちゃえ。」
そんな考え方が、自分の身近に存在しているように感じる今日この頃。
人間の心理からすると、普通なのかな。
自分もそういうところ、あるかな。
この点においては、人によっても団体によっても
考え方がまちまちだと思うので、一概に
ベトナムが」という判断はできない。
ただ最近お金絡みのことで違和感を感じることがあるので、
とりあえずここに書き留めておきたい。

日本にいた頃はお金の話など殆どしなかったのに、
ベトナムへ来てからは普通になった。
「家賃いくら?」
「収入いくら?」
「それ高いわよ。」
「これ安くてお得。」
こんなお金の話は日常だから。

ケチケチするのもよくないと思うけれど、
お金の価値がわからなくなる人間にはなりたくない。
そもそも金銭的な苦労をしたこともないのに、
その「価値」が本当にわかっているのかと自問すると、
恥ずかしくなるけれど。
でも平均的に必要なお金で満足できる、
その感覚は忘れたくない。
なるべく、欲を持たない生き方をおくりたい。
宝くじを当てた人が、
その後まともな金銭感覚を失いおかしくなる。
なんて話を聞いたことがあるけれど、
そんな多額でなくても、人間の感覚など、
すぐにおかしくなるのじゃないかな、と思う。

会社の経費ならいいや。
大きな団体ならお金があるからいいや。
自分のお金じゃないし…。
そうは思いたくない。

ボランティアと活動収入。
非営利団体と活動収入。

この関連性について、まとまりもなく、
ぼーっと考えてみる。
頭がこんがらがるぞ。