まりぽの楽描帳

『意識×出会い×行動』で人はいくらでも変わり、成長できる。『幸せの形』は人それぞれ。日々の海外生活(今はベトナム・ハノイ)を好き気ままにアップ。

クイニョンの学生・クイホア療養所との打ち合わせ

南のサイゴンから中部のクイニョンへ列車で移動。夜出発し朝9時頃到着。木の椅子に座りっぱなしの10時間ちょいは少々きつい。

クイニョン市に一番近いDieu Tri駅で降り、そこからバス停まで数百メートル。途中自転車に乗った優しいお姉さんに道案内をしてもらいつつ、何とかバスを見つけて乗車。バスの乗務員さんも優しく、トランクを持つ私を見て席を譲ろうとしてくれる方もいて、大都会とは違う人の心遣いに終始感動。クイニョンへ来るのはこれで4回目だけど、毎回空港まで療養所の車で送り迎えをしてもらっていたから、街の人と接するのはこれが初めて。

クイニョン市中心のモールで、中国から来たビンビンと無事合流。彼女もまた、空港からバスでここまで来た。お互いクイニョンの人の優しさに触れた感動を分かち合った。

今回の目的は:

①クイニョンの学生に会うこと

②クイホア療養所との打ち合わせ

 

①クイニョンの学生に会うこと

夏のクイホアキャンプにはクイニョンの学生が3人参加するはずだったが、やり取りの行き違いで情報の提示が遅れ、院長から彼らの参加許可が下りなかった。ベトナム人だからと何度かお願いをしたが、OKしてもらえず。キャンプ中は勝手な外出もできなかったため、学生と会うことすらできなかった。療養所の立場を考えたら難しくないと思ったが、地元の学生を何故そこまで拒むのか正直理解できなかった。今回はお詫びと挨拶のため、3人に会いに来た。

会ってみると、3人のうち一人は先生で、来年海外留学を予定しているとか。皆英語はペラペラ。

カフェで交流後、彼らに英語を教えているアメリカ人の先生宅にお邪魔した。ご夫婦でボランティアで来ている。当初は3年計画のプログラムだったそうだけど、この地が好きになり、今4年目の滞在を楽しんでいるとか。その間に子供も生まれ、1歳になった。今は家族や友人の援助で生活を続けていて、サポートが得られれば、今後もしばらくクイニョンにいたいという。

べトナムでの生活や文化の違いを楽しんでいるようだった。ここでは幼い赤ちゃんにアイスクリームを食べさせると歯が生えなくなると言われているらしく、決してアイスは食べさせないという。彼女もそのことを知っているから、基本息子に食べさせないらしい。でも一度だけ、真夏日に水分補給のため息子にアイスをぺろぺろっと舐めさせたところ、近所のベトナム人が驚いて慌ててやめるようにとめに入ったという。彼女は息子の歯が1歳にしては沢山生えてるから大丈夫よと、笑って返したらしい。

「皆私たちのことを見て変な人達だと思うのでしょうね。でもベトナム人の感覚からしたら、私達の行動なんて変なことだらけでしょうから気にしないわ(笑)」と。

穏やかで、でも逞しい素敵な女性だった。

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(クイニョンの学生さんと)

②クイホア療養所との打ち合わせ

午後、クイホア療養所の院長とお会いした。

キャンプ前に色々ごたごたした際、ブルードリームズのルーが院長に電話をかけ、話をしてくれた。その際に「実は私はこのプログラムはあまり好きではない」と言われたという。正直今後ここでのワークキャンプは難しいだろうと感じてるけど、一度ちゃんと話をしたいと思って来た。

今日、院長とやり取りをして、またこれまでを振り返り、以下の見解に至った。

ワークキャンプの活動は管轄外

クイホアは療養所で、主な役割はハンセン病・皮膚病の治療である。それに加え、回復者やその家族の経済回復も重要。けれど、ワークキャンプで行なっているワークや村人とキャンパーの交流は、療養所の管轄外である。これは地元政府・警察の管轄で、直接あちらとやり取りをすること。(院長より)

②求められることとできることの差

今後もしワークキャンプをやるなら、以下の条件があるとのことだった。

1)人数は5~10人
2)メンバーは全員日本人
3)全員一つの団体・一ヶ所から来ること

初めての下見の際、院長からは療養所へ地元の若者(クイニョン市)の出入りはないし、まだ病気を怖がっている人もいるとのことだった。療養所の奥の村の長屋で一人暮らしをするおじいちゃん・おばあちゃんに会っても、何もやることがなく、話す相手もなく、退屈そうだった。だから若者が出入りするようになったらいいなと思い、地元の学生もキャンプに巻き込もうと思った。でも今回の提案を受けて、院長の関心が地元の学生やベトナム人学生の出入りではないということを確認した。私達がキャンプでやるワークやホームビジットは、療養所からすると現時点において重要度は低い。

③ワークの規模が小さく見合わない

夏に行ったワークの規模は、量・金額共にクイホア療養所からするととても小さい。今回は去年10月の下見の際に決めたコンクリート舗装や水道管修理を行った。今年の5月、キャンプ直前の下見ではいくつか新しいワークを提案されたが、金額が大幅に上がること、ワークの量が多すぎること、村人に話しを聞いたところあまりニーズを感じられなかったこと、ワークキャンプでやれるワークではないことなどから、当初予定していたワークを行うことにした。

療養所は私達が訪問するたびに空港まで迎えに来て、最終日の夕食は豪華なご馳走を用意してくれ、おもてなしをしてくれる。こんなことしてもらわなくていいと伝えても、これがクイホアのスタイルだという。

ようは、私達の活動内容・規模は、療養所からすると見合わない。(こちらの見解)

クイホア療養所でのキャンプは焦り、背伸びをし過ぎたと思ったけど、ちゃんと話に来てよかったと思った。今後のことはまた考えることに。

院長と、いつもやり取り・通訳をしてくれるリンにお礼を言って療養所を後にした。

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(クイホア療養所の隣接村に住む学生)

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(院長との通訳をしてくれる秘書のリン)

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(同い年で気が合い楽しい)