まりぽの楽描帳

『意識×出会い×行動』で人はいくらでも変わり、成長できる。『幸せの形』は人それぞれ。日々の海外生活(今はベトナム・ハノイ)を好き気ままにアップ。

ドンレンミニキャンプを終えてその②

キャンプの流れと雰囲気
キャンプは全体的に、
よい雰囲気だったと思う。
(キャンパーの視点からすると)
村人やその家族との交流を通じて、
キャンパー同士で過ごした時間を通じて、
村にいる1週間で、キャンパーそれぞれが
感じること、考えること、思うことがあった。

朝はキャンパー全員、6時に起床。
キャンプ全体のスケジュール(時間)を
管理する、ライフリーダーのカイン♀。
毎朝誰よりも早く起き、
時間になるとお決まりの丁寧な挨拶。
“Good morning everyone~. Please wake up~.”
カインの声は今も皆の脳裏に焼き付いている。
初日は、皆互いに迷惑をかけまいと、
布団から飛び出した。
でも人は優しい相手には甘えるもので、
カインが怒鳴らないのをいいことに、
日に日に布団の中に隠れる時間が延長。
カインの別名、幼稚園の先生。

起床後、皆で準備体操をし、朝食。
2人の男子キャンパー、フンとソンが、
率先して指揮をとってくれた。
初日は皆かなりテンションが低く、
引っ張る二人が可哀想だった。
それでも毎日やっているうちに、
徐々に慣れて行き、テンションも上がっていった。
個人的に、中国キャンプでは
全く乗り気じゃなかった朝の体操。
皆で何かやることが好き。でも苦手。
今更気付いた。「朝皆で体操するっていいな」と。

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起きたての顔が悲惨なので、後ろから…。

午前・午後は、カインや他のライフリーダーの
説明に従い、各グループで村人を訪問。
毎日、各グループが別の村人を訪問した。

キャンパーが共通して言っていたこと。
「想像していたよりも、村人の生活環境がいい。」

同感。
ただ、他のベトナムの療養所と比較すると、
1人暮らしの村人の生活環境は、決して楽ではない。
不便さがある。
冬は寒く、夏は暑い。

キャンパーの多くは、
1人暮らしをする4人の村人を心配した。
特に今年102歳を迎えるチンおばあちゃんは、
1人では殆どなにもできない。
毎日部屋の中にいるか、
そのすぐ裏にあるキッチンへ行くだけ。
硬いものは食べられないので、
いつもふわふわした生地でできている
お菓子や飴を舐めているという。
一生懸命みかんの皮を剥いて
食べている姿を見たこともある。
トイレは、部屋の中に穴があり、
そこでようをたし、外へ流れる仕組み。
村長のハオさんが様子を見に行くことは
あるけれど、ハオさんも仕事をしているので、
四六時中ケアをすることはできない。

毎日チンおばーちゃんに会いに行く
キャンパーがいた。
医者志望のキャンパーは、持って来た
血圧計で健康を確認。(チンおばあちゃんの希望で)

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チンおばあちゃんと、毎日家を訪問していた
キャンパーのハイン。

ドンレン村で一番ニーズがあるのは、
当然1人暮らしの4人。
でも、この村には18人も村人がいて、
更にその家族がいる。
4人だけに特化した活動を続けることは、
他の村人との関係もあり、安易にできない。
(4人の村人と、他の村人の関係という点で)
最初の2回のキャンプでは、
4人が暮らす家周りのワークを行った。
その後、前々回下見へ来た時、ある村人が言った。
「キャンパーは4人の村人にはワークをしたけれど、
僕たちにはまだ何もしてくれていない。」
通訳だったので、どのようなニュアンス・言葉で
言っていたのか、確かではない。
怒っている様子はなかった。

ただ、自分たちのとった行動が、
見えないところで障害をもたらすことは、
できる限り阻止したいし、しないといけない。

「僕たちにはまだ何もしてくれていない。」
そう言った村人は、両足を切断し膝までしかなく、
片足に義足を付けている。
両手も変形していて仕事はできない。
歩く時は当然杖を使う。
そのため、雨季になると外出できなくなるという。
家から村を繋ぐコンクリートの一本道までは、
50メートルほど離れている上に、泥道であるため、
雨が降ると私たちキャンパーでも足をとられてしまう。
これだって、必要なワークの一つかもしれない。

午後になると、子供たちが学校から帰って来る。
ベトナムには昼寝の習慣があるので、
キャンプでも昼食後は少し寝る時間を設けた。
その間、元気なキャンパーは子供たちとサッカー、
ごっこ、「だるまさんが転んだ」(ベトナムにもある)
などをして遊んだ。
子供たちは日本と比較すると、
年齢の割に小さめで細く、幼く見える。

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大縄跳びで遊ぶ子どもたちとキャンパー。

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チャイニーズチェスのマッチを楽しむ
ナムおじいちゃんとキャンパーのソン

今回は、去年よりも1ヶ月近く
早い時期にキャンプを行った。
そのため、去年よりも寒かった。
シャワー室はキッチン同様、
お隣のご家族のを貸して頂いた。
でもドアがない上に水しかでないため、
殆どのキャンパーは1週間頭だけ洗い、
身体はササッとふく程度。

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シャワー室の入り口。

村人はいつも、
この環境の中で生活している。
60歳になっても、70歳になっても。

最終日は村人やご家族を招いてパーティー
音楽を演奏したり歌を歌ったりゲームをした。
村の子どもたちも交えることで、
雰囲気が思っていた以上に和み、盛り上がった。

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パーティーに来てくれた、1人暮らしの
フィエンおばあちゃん(左)とラムおばあちゃん(右)。
そして一緒に写るキャンパーのトゥアン(左)とテト正月休みで
遊びに来ている村人の親戚。

パーティー後には別れを惜しみ、
涙を流す村人やキャンパーがいた。

※現在報告書を作成中です。
キャンパーの感想や活動内容は、後ほど報告書で
共有させていただきます。