まりぽの楽描帳

『意識×出会い×行動』で人はいくらでも変わり、成長できる。『幸せの形』は人それぞれ。日々の海外生活(今はベトナム・ハノイ)を好き気ままにアップ。

FUJI教育基金授与の旅①

これから5日間、FUJI教育基金の「FUJI奨学金授与の旅」に同行させていただくことになった。きっかけは、知り合いにFUJI教育基金の出井さんを紹介していただいたこと。出井さんは農業の研究がご専門で、以前ベトナムで生活していた経験がある。その前にはタイにもいらっしゃった。

早朝飛行機でハノイからホーチミンへ向かった。ベトナムの長距離移動手段は飛行機、列車、または深夜バス。ただ、ハノイからホーチミンまでは列車で丸2日かかるから、それなりの覚悟が必要。

一旦ホーチミン市内へ移動し、合流のため再び空港へ向かった。バスに乗ったらスーツケースを持っていたため、2人分の料金請求。それでも8千ドン(約30円)。安い。そしてハノイよりきれい。何よりバスがバス停で完全停止したのに感動した!

空港で合流後、大型バスでそのままロンアン省(Long An)のドゥック・ホア市(Duc Hoa)にあるタンタオ大学(Tan Tao University)へ直行。ホーチミンからバスで約2時間。

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ホーチミンの西)

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(タンタオ大学)

去年できたばかりの真新しい私立大学で、各高校からトップクラスの学生だけを集めたエリート大学を目指しているという。海外とのコネクションが強く、一年目の学生は皆ベトナム人だが、教授はハンガリーアメリカなど外国の方が多く、ベトナム人の教授も海外で活躍している人を呼び戻しての大きな取り組みを行なっているらしい。授業は全て英語で行い、今年は科学、経済、文学部(人類学)から始め、来年はそこに医学部が加わるのだとか。

タンタオ大学の一年目の新入生は200人を目標としていたが、85人にとどまった。真新しい大学で前例がないと、「大丈夫なのか」と不安を抱く学生が多いからか、一年目の学費と寮費(学生は皆寮生活)は全額無料。二年目からは、各自成績によって学費が異なるという。

図書室に入ったところで、海外からの訪問者を面白そうに見つめる学生を発見。近づいて話しかけてみたら、英語ペラペラ。
この大学は一流の教授ばかりだからベストだと、これからもっと沢山学生に入学してほしいと自信を持って話してたのが印象的。

自分の学生時代を振り返ると、こんな誇りや期待は持ってなかった。「大学に行くのが当たり前」で「それが進むべき道」だと決まったレールのようにしか思っていなかった。そしてこれからのベトナムは脅威だと思った。

大学の周りは一面野原。勉強に集中できる環境かな。

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(広い土地)

大学見学の後はバスに乗ってホテルへ。途中、雨の影響でメコン川があふれ、路上は軽い洪水状態。バイクのタイヤは水につかり見えなくなっていた。この時期この光景は普通なのだと、FUJIのメンバーに教えてもらった。確かに、手慣れた様子でまるで恒例行事のように、家の中の水を掻きだすおばちゃんの姿が見えた。皆いたって冷静。
日本なら部屋でアリ一匹見つけて大騒ぎだけど…。

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ベトナムで初めてみる光景)

夕食では日本人が美味しくビールを飲む一方で、ベトナム人が一切飲まないことに気付いた。普段付き合っているのは学生だからだと思ってたけど、比較的女性は飲まないのかな。タバコは勿論、吸ってるの見たことない。